奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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木製デッキ・リメイク

梅雨も明けて夏本番。
木製デッキの床板を張り替える。
オール桧のデッキ、本来なら10年でも15年でも
もったろうに日頃のメンテ不足が祟って9年目で張り替えることに・・・
最初は年4回外部用柿渋を塗布し蜜蝋ワックスを塗りこんで
手厚く保護していたのが、その後、年1回に。3年も経つと
ほったらかし状態・・・。板の割れた部分から怪しげなキノコが
生え出して「これはちょっとヤバイかな。」と思い、ちゃんとメンテしなきゃと
考えていた矢先、建築史家で建築家でもある藤森照信氏の建物
(たしか秋野不矩美術館に行ったときだったはず)を見学に行った際、
どこかで見かけたのと同じようなキノコが外部の木部にいっぱい生えているじゃ
あーりませんか。「なんだ、フジモリセンセイもやってるやん!」と
気楽に思い、それはそれで“自然な建築”でええやんか と思ったのがマチガイ!?
部分的に腐朽してきたら、あとは雪だるま式。

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オリジナルは桧でしたが、今回は実験の意味もあって外構用木材でいこうと思い
いつもお世話になる信頼するS木材店に相談。
ジャラ、イペ、レッドウッド、セランガンバツetc. いろいろありますが
結局耐腐朽性が最も高い部類に入り(ある本によると)同類の樹木の中では
比較的安価だったセランガンバツに決定。(自分がお金を払う立場の時は
コストはプライオリティの最も高いところにくるもんです)

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前回はカッコ優先で気持ち水勾配を取るだけほぼフラットでしたが、今回は
鉛筆がころころ転がる程度にしっかり勾配とって水はけ良くする事を重視。
目透かし幅は前回同様2分(6㎜)程度。(これは雨に濡れるデッキとしては
小さめです)
毎日の掃除こそ、建物のメンテナンスの第一歩!いつもクライアントに
言っている台詞を自分に言い聞かせ、さあ今日から小まめに手入れしますゾ。

セランガンバツをチョイスした明らかなマイナス面は重量が重くなったこと。
わが事務所の標準仕様、外部のデッキは固定せず大人ふたりが寄れば簡単に
動かせるようにしてあるのだが、比重の重いセランガンバツにしたことで
かなり重くなっちゃいました!
このデッキは畳4帖分に広さ、2帖分つまり1坪ごとに分割して動かせるように
なってます。
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☆豆知識:セランガンバツ
SelanGanbatu フタバガキ科。別名バンキライ。東南アジアの熱帯雨林全域に分布する。
直径1m以上に生長する大木。分布範囲は広く亜種も多い。比重が最も重いのが
セランガンバツ。比重が比較的軽いものがレッドセランガンと呼ばれるがはっきり区別するのは
難しい。心材は黄色、黄褐色。高密度の割には加工性は良い。海洋構築物、杭類、橋梁、
デッキ、根太、枕木、床板などに利用。[素材・建材ハンドブック(建築資料研究社)より引用]




by knaw | 2009-08-05 21:40 | ♪僕の失敗学