“うだつの上がる”家
2009年 09月 17日
「うだつが上がらんヤツやな!」というような言いまわしがありますが、
そもそも『うだつ』というのは中世の町屋に於いては、板葺き屋根の
けらば(簡単に言えば屋根の妻側端部のこと)を風雨から守るため
妻側の小屋束を一段と高く上げて作った衝立壁のようなものを称した。
“卯立”という字を書きます。
それが転じて、近世では隣家からの延焼を防ぐための防火壁の
機能を備えた塗り壁の袖壁なんかを『うだつ』と呼ぶようになったんですね。
(地方によってちょっとづつ解釈が違ったり形態が違ってたりしますけど)
いつの間にか、うだつの上がっている家は富裕の印、身分の象徴とされ、
出世すること=うだつが上がる!となったわけ。
岐阜の美濃や信州の東部町海野宿などは立派なうだつが上がる
町並みとして有名ですね。
この家は別に「うちは金持ちですねん!」と威張ってるわけでは無いのですが、
うだつをデザインアイテムとして捉えシンプルな切妻屋根の外観のアクセントと
しています。そしてそのうだつ壁は南側の外壁まで突き出しており、その中は
建具を収納する戸袋を兼用する仕組みになっています。
座敷と広縁を仕切る襖は全てこの戸袋に収納され、その他の建具(引戸)も開け
放てば、通し柱を1本残し、ダイニングリビングと2間続きの座敷、広縁が
一体のワンルーム空間に早変わりという具合であります。
★おすすめポイント
・引戸によって開けたり閉じたりすることで個室にも大空間にもなる間取り。
・通常の内法高さではなく、上下2段に分け天井高まで利用した使い勝手のよい収納の工夫。
・なんでもない外観にアクセントを与える“うだつ壁”。
・コーナーに開口部を設けることによる室内の開放感と外部との一体感。
そもそも『うだつ』というのは中世の町屋に於いては、板葺き屋根の
けらば(簡単に言えば屋根の妻側端部のこと)を風雨から守るため
妻側の小屋束を一段と高く上げて作った衝立壁のようなものを称した。
“卯立”という字を書きます。
それが転じて、近世では隣家からの延焼を防ぐための防火壁の
機能を備えた塗り壁の袖壁なんかを『うだつ』と呼ぶようになったんですね。
(地方によってちょっとづつ解釈が違ったり形態が違ってたりしますけど)
いつの間にか、うだつの上がっている家は富裕の印、身分の象徴とされ、
出世すること=うだつが上がる!となったわけ。
岐阜の美濃や信州の東部町海野宿などは立派なうだつが上がる
町並みとして有名ですね。
この家は別に「うちは金持ちですねん!」と威張ってるわけでは無いのですが、
うだつをデザインアイテムとして捉えシンプルな切妻屋根の外観のアクセントと
しています。そしてそのうだつ壁は南側の外壁まで突き出しており、その中は
建具を収納する戸袋を兼用する仕組みになっています。
座敷と広縁を仕切る襖は全てこの戸袋に収納され、その他の建具(引戸)も開け
放てば、通し柱を1本残し、ダイニングリビングと2間続きの座敷、広縁が
一体のワンルーム空間に早変わりという具合であります。
★おすすめポイント
・引戸によって開けたり閉じたりすることで個室にも大空間にもなる間取り。
・通常の内法高さではなく、上下2段に分け天井高まで利用した使い勝手のよい収納の工夫。
・なんでもない外観にアクセントを与える“うだつ壁”。
・コーナーに開口部を設けることによる室内の開放感と外部との一体感。
by knaw
| 2009-09-17 20:52
| ♪間取り色々(プラン集)