奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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コクヨの野帳:意中の文房具003

「ヤチョウ」と言ったら一般にはバードウォッチングの「野鳥」なんですが、本日取り上げまするは
測量「野帳」。測量士が現地で測量しながら数値を記録していくもの。




それが始まりなんですが、その高い機能性ゆえ測量以外でも工事現場の監督さんなんかも
この野帳を愛用している人は多い。(野球の巨人・原監督も試合中に相手の分析でしょうか、
自チーム選手の○×でしょうか、なにやらメモってたりしますがどうやらあれはこの野帳では
なさそうですな)95㎜×165㎜、厚み6㎜のボディーは作業着の胸ポケットにすっぽり納まる
サイズ。もちろんスーツなど上着の内ポケットにもちゃっかり納まる。というわけで持ち運びに
非情に便利というのが使われる一番の理由。次いでハードカバーになっているので屋外で
立ちながらちょこちょこっと書き込むのにも優れているというわけ。
今では防水加工されているものもあるらしいですが、オーソドックスなモスグリーンの
ヤツこそ野帳中の野帳である。
コクヨの野帳:意中の文房具003_c0175075_756980.jpg

いろんなメーカーが出しているのかも知れませんが、僕が知っているのはコクヨのもの。
罫線の種類で「トランジット」「レベル」「スケッチ」の3種類があるはず。(測量内容に
より記入することが違うので使い分ける事が出来るようになっているのですね)
最初の出会いは大学の土木工学科の測量実習で。でも、ちゃんと授業を受けていなかったから
測量時の正確な記入方法は今でも知らないという始末。
その後は現場管理の仕事なんかでメモ帳として使い始めたのがきっかけで現場の記録に
始まり、建築家の講演録、旅先のスケッチ、建築士試験の勉強、茶室や学校と用途別に
その時興味をもったものや担当した物件毎の雑学帳として利用したりもしていた。
していたという事は今ではしていないという事。設計事務所に勤めていた頃はこの野帳を
よく使っていたけど、自身の事務所をもってから何故かパッタリと使わなくなった。
特に理由があるわけじゃないけど、他にいろいろと気に入った帳面を見つけたからでしょうね。
コクヨの野帳:意中の文房具003_c0175075_7553731.jpg

古い野帳をめくってみると「おぉ、健気にがんばっとってんな。」とか「蒼くさいな~。」と
思うことばかり。でもそれが僕のクロニクル。
「コクヨの野帳」高い機能性、普遍のデザイン、リーズナブルな値段。
日用の雑学ノートとして再活用してみるのも良し。
by knaw | 2009-11-17 07:57 | ♪お気に入りあれこれ