補足解説・木製建具偏愛
2010年 05月 11日
いわゆる建具屋さんが作る木製建具と木製サッシというのはちょっと
違いがあります。
今時はアルミサッシが圧倒的で結露防止や保温性が良いとされる樹脂サッシ
なんかも登場してきましたが、そもそもサッシ(sash)とは、建設業界では
サッシュと言ったりもしますが窓枠として用いる建材のことだったり、
窓枠を用いた建具であるものがサッシと呼ぶことが多いようです。
木製に限らず元来「建具」というのは枠とは別ですからね。
枠と建具が一対になったものを「サッシ」と解釈したらいいと思います。
上の写真は室内から外部に出る部分に設えられた掃き出しの開口部であり、
木製サッシが取り付けられています。加茂サッシと呼ばれるもので、新潟県
加茂市にある加茂建具協同組合が製作している枠一体型のサッシで全開型と
呼ばれるタイプ。全て戸袋内に収納されるんですね。外から順に雨戸、網戸、
ガラス戸、戸襖、紙障子を組みこんでいます。5重の重ね使いです。
この木製建具の開発には師匠・吉田桂二先生が深く係っておられ、工場で
3部門の分業により製作され、部材を現場に搬入しノックダウン方式で組み
立てる仕組みらしいです。完全受注生産でアルミ製以上の性能を保持するよう
ですが、値段も高額。デザイン性に幅が無いのも難点であると思います。
他にも国内外を問わず、木製サッシメーカーというのは結構あるのですが、
どれも同じような問題を抱えていますね。
下の2枚の写真は建具職人が製作した一般的な木製建具。これも全開できる
ようにはなっています。重ね使いの作法は先の加茂サッシと同じ。
木、アルミ、樹脂など素材によっても製作方法によってもいろいろな建具が
あるのですが、いずれにしても家を建てようと思う一般の方にはいろんな
選択肢があることを知ってもらいたいと思うのです。
開口部の設えは住宅の生命線といっても過言ではないのです。
日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
木製建具偏愛-住宅の窓・開口部~日本の風土と建具デザインと居住環境Ⅱ
違いがあります。
今時はアルミサッシが圧倒的で結露防止や保温性が良いとされる樹脂サッシ
なんかも登場してきましたが、そもそもサッシ(sash)とは、建設業界では
サッシュと言ったりもしますが窓枠として用いる建材のことだったり、
窓枠を用いた建具であるものがサッシと呼ぶことが多いようです。
木製に限らず元来「建具」というのは枠とは別ですからね。
枠と建具が一対になったものを「サッシ」と解釈したらいいと思います。
上の写真は室内から外部に出る部分に設えられた掃き出しの開口部であり、
木製サッシが取り付けられています。加茂サッシと呼ばれるもので、新潟県
加茂市にある加茂建具協同組合が製作している枠一体型のサッシで全開型と
呼ばれるタイプ。全て戸袋内に収納されるんですね。外から順に雨戸、網戸、
ガラス戸、戸襖、紙障子を組みこんでいます。5重の重ね使いです。
この木製建具の開発には師匠・吉田桂二先生が深く係っておられ、工場で
3部門の分業により製作され、部材を現場に搬入しノックダウン方式で組み
立てる仕組みらしいです。完全受注生産でアルミ製以上の性能を保持するよう
ですが、値段も高額。デザイン性に幅が無いのも難点であると思います。
他にも国内外を問わず、木製サッシメーカーというのは結構あるのですが、
どれも同じような問題を抱えていますね。
下の2枚の写真は建具職人が製作した一般的な木製建具。これも全開できる
ようにはなっています。重ね使いの作法は先の加茂サッシと同じ。
木、アルミ、樹脂など素材によっても製作方法によってもいろいろな建具が
あるのですが、いずれにしても家を建てようと思う一般の方にはいろんな
選択肢があることを知ってもらいたいと思うのです。
開口部の設えは住宅の生命線といっても過言ではないのです。
日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
木製建具偏愛-住宅の窓・開口部~日本の風土と建具デザインと居住環境Ⅱ
by knaw
| 2010-05-11 13:50
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