奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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一級建築士試験受付の週に思う

今週は平成22年度一級建築士試験の受付申込みの週だった。
受付業務の代行をする建築士会の役でその担当になっているので、今週は2日間
その受付業務に行ってきましたが全体的に受験者数は減っているようです。
まあ、日本の人口が減少時代に入っているし少子高齢化もあって建築士試験を
受験する人がそうそう増える訳もないでしょうが・・・。
最近は初受験じゃなければインターネット申請もできるようになり、過半の方が
ネット申請のよう。受付窓口に来る人はどんどん減り、ひと昔前と比べると受付
窓口の慌ただしさはすっかり無くなりました。
受験者にはいろんな方がおられます。学校をでて初めて受験するフレッシュな若者。
何回も挑戦しているベテランさん?設計をしている人、工事をしている人、今は
建築の世界にいてない人も。
願書に目を通すと不景気が影響してか有名大学を卒業していたり、大学院をおえて
いるのに無職という若い人が多いです。まだ、本当に自分は何がしたいのかが
判っていない人も多いのだと思います。建築系の学校を出て受験資格があるのだから、
とりあえず受けてみようといった感覚の人も多いんじゃないかな。
僕が偉そうにいうことではないですが、そんな思いではなかなか合格しないです。
今年も何人か知人達があちこちの府県で受験しますが、このシーズンになると顔を
あわせると試験勉強の事などが話題に上がりますが、合格する秘訣は何と言っても
「他の誰よりも一級建築士の資格が欲しい!」という強烈な執念を持っていること。
勉強方法や学習時間なんて二の次です。死んでもこのライセンスを取りたいという
強い気持ちがあれば必ず通ります。べつに一級建築士の資格をとっても偉くなる
訳じゃないし、設計が上手くなる訳でもない。設計料をいっぱいもらえる様になる
訳でも無し、仕事がいっぱい来る訳でもない。
要するに資格を取っても持ってなくても、あんまり身の回りは変わらんというのが
実態。だから何が何でも合格したい!という執念が薄れるんでしょうね。
10年もやっていると願書の記入の仕方や、申込に来た時の所作でその受験者が
合格するだろうなとか、今年も無理ちゃうかというのがなんとなく分かるものです。
さあ、我が同志たちよ、人を蹴落としてでも自分は今年の試験で合格するぞという
くらいの熱い想いと強い情念で頑張って下さいませ!ケントウヲイノリマス
by knaw | 2010-05-14 19:18 | ♪建築現場から