奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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ある石垣

三重に打ち合わせに行く途中、通る道から見える石垣。
実は随分前から知っていたので気になっていた。
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これはある石屋さん(石材店)の敷地の廻りをぐるりと取り巻いている石垣(かなりの
延長があり、写真にはありませんが結構な高低差がある場所もあるのです。)なのですが
廃材や余った石をせっせと積み重ねて組んだ石垣の様です。つまり“まかない”の石垣
ですね。もしかしたらまだ見習いの石工が練習も兼ねて積んだのかもしれません。
知りませんけど・・・
正攻法で見ると、たとえば穴太衆積み*のように芸術的でもないでしょうし、力学的に
理にかなった積み方になっているわけでもないですから何のことは無いのでしょうけど、
結構味のある石積みに感じるのです。(実はこういう石垣のほうが宅造基準の擁壁より
丈夫だったりして・・・)ほんのひとかけらも無駄にしない「もったいない」という
精神がそこに裏打ちされています。 それがウツクシイと感じる!?

*穴太衆積み=滋賀県坂本の少し南にある穴太という村の石工集団を「穴太衆」と呼び、
          彼らが積んだ石組みを「穴太衆積み」と呼びます。昔から超一級の
          技術者集団であり、もとは百済系の渡来人の末裔とも言われている
          ようです。その卓越した石組みの技は大阪城や彦根城、金沢城など
          城郭に活かされ高く評価されてきました。その組み方の特徴は素材と
          しての自然石を加工せずに使い、巨石の隙間に小石を挟み巧みに面と
          角を構成し積み上げるいわゆる野面積み。大胆かつ素朴で構築的な
          美しさをもっています。
c0175075_9225981.jpg

             大津市の重要伝統的建造物群保存地区 坂本 の「穴太衆積み」
 
         
by knaw | 2010-06-17 09:26 | ♪お気に入りあれこれ