断熱施工あれこれ
2011年 01月 05日
断熱ってなに?ちゃんと解っている人もよく解っていない人も、いまどき家を
建てる時は必ず話題に挙げるアイテムのひとつに断熱材があります。
施主によっては施工者や設計者以上に断熱材の種類やその長短、どんな
メーカーがどのような断熱材を出しているといった事までご存知のお方まで
いるとか。あの材料は性能は良くても有害物質がはいっているから×とか、
自然素材の材料だから破棄した時すべて土に戻るから◎とか、研究熱心なひとは
ご自身でいろいろと調べられていて、僕自身も建築主から「この断熱材を使いたい
です。」と指定されたことも確かにある。材料が何からできているかに重きを
置く人もいれば、とにかく性能第一というひとも・・・ひとそれぞれだ。
それは設計者も同じこと。
断熱材はその名の通り熱を遮断する材料で屋外に面する床・壁・屋根や天井に
施工します。住宅の内外間で起こる熱の移動を防ぎ、室内の温度をできるだけ
一定に保つための工夫のひとつ。昔の家はそんなもの入っていませんでした。
ある頃から使われ出したけど、当初はグラスウールを壁内に詰め込んだり、
天井裏に敷き詰める程度だったと思います。でも本当のところはそれでは
不十分でかえって結露を招いたりして問題も多く起こって、いまでは気密が
どうとか外断熱か内断熱かとか断熱材の耐火性・耐水性・耐久性など、
数多ある断熱材の選定に百家争鳴。でも基本に立ち返ってみましょう!
どの断熱材を使えばいいかという事だけで解決できる訳ありませんよね。
ゴルフをやるご主人、どんなクラブを使っても大してスコアは変わらないはずです。
僕も昔、実証済。奥様、どんな高価な調理器具で料理しても味はいつもと
同じですよね。我家でも実証済。(高価な調理道具は無いけど)
つまりハードだけでは解決できません。どう施工するかも大事だし、開口部との
バランス、家全体の仕様、生活の仕方などなど、いろんな事が折り重なって
ひとつの性能が発揮されるはず。そしてそれは数字などで表わす事が困難なので
みんな困るのですね。なんかいい方法無いでしょうかね。
現場進行中のある住宅は発砲ウレタンを現場で吹付けたもの。床下だけは
ボード型のスチレンフォームというものですが壁面と屋根面は一面にこれを
吹付けています。コンクリート造の建物の壁面断熱によく使いましたが、木造
住宅の壁・屋根に全面使ったのは今回が初めて。もちろんこの材料にも欠点は
あるのですが、現場吹付けの良さは隙間なく充填できること。ウレタンフォーム
自体も断熱性が高い素材なので、その辺を考慮しての選定。


一方で竹小舞を編んで両面に昔ながらの土壁を塗りこんでいる住宅では壁面には
断熱材が入っていません。外側で遮熱シートを施してはいますが、夏も冬も
これで十分とか。土壁は調湿機能があるから熱もある程度コントロールするんで
しょう。(以前やった土壁仕様の家では外側でフェノールフォームという断熱材で
外断熱も併用しましたが、コストがバカ高になります。一般的な住宅では土壁+
断熱材というのはちょっとしんどいですね。)

どっちがいいとか悪いということでは無くて、いろんな素材にそれぞれいろんな
可能性があり、いいところを如何に引き出しながらバランスよく設えるかが大切
だということ。
近々、断熱材についてもちょっと勉強会(堅苦しいお勉強ではなくてテーブルを
囲みながらお茶を飲み飲みおやつを食べながら、ああだこうだとウダウダやる会)
を開こうと思いますので、またご案内したいと思います。
余談ですがエコポイントの影響とかで、断熱材の製造が追いつかず、住宅現場は
おろか保育園の現場でも「断熱材がおまへんねや!」ということで施工者は
材料確保に必死になっておられます。
⇒⇒⇒ “Daddy's athome” WEB講座:坪単価の不思議
建てる時は必ず話題に挙げるアイテムのひとつに断熱材があります。
施主によっては施工者や設計者以上に断熱材の種類やその長短、どんな
メーカーがどのような断熱材を出しているといった事までご存知のお方まで
いるとか。あの材料は性能は良くても有害物質がはいっているから×とか、
自然素材の材料だから破棄した時すべて土に戻るから◎とか、研究熱心なひとは
ご自身でいろいろと調べられていて、僕自身も建築主から「この断熱材を使いたい
です。」と指定されたことも確かにある。材料が何からできているかに重きを
置く人もいれば、とにかく性能第一というひとも・・・ひとそれぞれだ。
それは設計者も同じこと。
断熱材はその名の通り熱を遮断する材料で屋外に面する床・壁・屋根や天井に
施工します。住宅の内外間で起こる熱の移動を防ぎ、室内の温度をできるだけ
一定に保つための工夫のひとつ。昔の家はそんなもの入っていませんでした。
ある頃から使われ出したけど、当初はグラスウールを壁内に詰め込んだり、
天井裏に敷き詰める程度だったと思います。でも本当のところはそれでは
不十分でかえって結露を招いたりして問題も多く起こって、いまでは気密が
どうとか外断熱か内断熱かとか断熱材の耐火性・耐水性・耐久性など、
数多ある断熱材の選定に百家争鳴。でも基本に立ち返ってみましょう!
どの断熱材を使えばいいかという事だけで解決できる訳ありませんよね。
ゴルフをやるご主人、どんなクラブを使っても大してスコアは変わらないはずです。
僕も昔、実証済。奥様、どんな高価な調理器具で料理しても味はいつもと
同じですよね。我家でも実証済。(高価な調理道具は無いけど)
つまりハードだけでは解決できません。どう施工するかも大事だし、開口部との
バランス、家全体の仕様、生活の仕方などなど、いろんな事が折り重なって
ひとつの性能が発揮されるはず。そしてそれは数字などで表わす事が困難なので
みんな困るのですね。なんかいい方法無いでしょうかね。
現場進行中のある住宅は発砲ウレタンを現場で吹付けたもの。床下だけは
ボード型のスチレンフォームというものですが壁面と屋根面は一面にこれを
吹付けています。コンクリート造の建物の壁面断熱によく使いましたが、木造
住宅の壁・屋根に全面使ったのは今回が初めて。もちろんこの材料にも欠点は
あるのですが、現場吹付けの良さは隙間なく充填できること。ウレタンフォーム
自体も断熱性が高い素材なので、その辺を考慮しての選定。


一方で竹小舞を編んで両面に昔ながらの土壁を塗りこんでいる住宅では壁面には
断熱材が入っていません。外側で遮熱シートを施してはいますが、夏も冬も
これで十分とか。土壁は調湿機能があるから熱もある程度コントロールするんで
しょう。(以前やった土壁仕様の家では外側でフェノールフォームという断熱材で
外断熱も併用しましたが、コストがバカ高になります。一般的な住宅では土壁+
断熱材というのはちょっとしんどいですね。)

どっちがいいとか悪いということでは無くて、いろんな素材にそれぞれいろんな
可能性があり、いいところを如何に引き出しながらバランスよく設えるかが大切
だということ。
近々、断熱材についてもちょっと勉強会(堅苦しいお勉強ではなくてテーブルを
囲みながらお茶を飲み飲みおやつを食べながら、ああだこうだとウダウダやる会)
を開こうと思いますので、またご案内したいと思います。
余談ですがエコポイントの影響とかで、断熱材の製造が追いつかず、住宅現場は
おろか保育園の現場でも「断熱材がおまへんねや!」ということで施工者は
材料確保に必死になっておられます。
⇒⇒⇒ “Daddy's athome” WEB講座:坪単価の不思議
by knaw
| 2011-01-05 18:06
| ♪スタディ/エスキース