奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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点景の作法・村野藤吾の照明-佳水園の場合

93歳で亡くなる直前まで鉛筆を走らせていた生涯現役建築家だった村野藤吾の
老練さはつとに有名。若い時から老練であったとの事。若年寄り!それとは違うか。
事務所のスタッフに「家具や照明をちゃんとデザイン出来たら、どんな大きな
建築の設計も十分にこなすことができる。」と話していたという。1930年代以降の
村野さんの設計した建築にはご自身がデザインされた照明が数多く残されている。
照明の数だけエピソードも語り継がれている様ですが、昔、建築雑誌で読んだ
逸話の中に、接待を受けてあるキャバレーに行った時の事、村野大先生はお酒や
お話もそっちのけでバニーガールのお尻を食い入るように繁々と眺めていたそうだ。
一緒に行った所員は「先生もええ歳して好きやな~。」と呆れながらお酒を呑んで
接待を受けていたそうですが、翌日ふと村野さんの製図板を覗き込んで見ると
そこには、昨夜のバニーガールのお尻に付いていた丸い尻尾をモティーフにした
照明器具のスケッチが出来あがっていたそうです。どんな時でも常に建築のことが
頭にあったのですね。建築を愛していた証拠です。ただのエロじいさんでは無かった
のです。(よかった)そのバニーガールの尻尾照明がどこの建物に使われているのか
知る術もありませんが、きっとチャーミングで洒落たデザインなのでしょう。
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さて、上の三つの写真の照明は都ホテル佳水園の照明器具。もちろんどれも
村野藤吾デザインの逸品。一番上は真鍮のフレームに和紙貼りのブラケット照明。
この照明器具はヤマギワでレプリカが製品化されていますね。
真ん中は木枠に和紙のシンプルなデザインのブラケット。階段部分の壁に付いてました。
下も階段の照明で手摺壁の交差する位置に組み込まれています。
どの照明もこれ見よがしではなく実にさりげなく建築空間の点景として灯っています。



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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
by knaw | 2011-03-26 23:17 | ♪建築家から学ぶ