丹下健三の体育館
2011年 07月 25日
先日、友人のお招きで高松にある民家型工法に徹しつつも、ただ伝統工法の
世界に安住することなく加工機械を積極的に導入し仕口や継手を工夫し、
納まりの整理と標準化を進めている大工集団の工務店さんを視察に行かして
頂いた。工場、材木を乾燥させる土場、施工された住宅を見せてもらって
満腹になったのだけれど、せっかく高松まで来たのだからということで
時間の許す限り、いろいろ見て廻る。建築腹は別腹がいっぱいあるので
いくら食しても、もういいということは無い。(この視察の感想を書いたら
長くなるので別の機会に)
イサム・ノグチにジョージ・ナカジマなどは以前にも何度か訪問済。今回は
あっさりと見学し、丹下健三の県庁舎も以前に訪れているので、同じ
丹下さんの香川県立体育館をこの日のラストに訪問することになりました。

まぁ、変わった形ですこと!ノアの箱舟だか何だか判りませんけど、舟が
モチーフになっているのでしょうね。完成が1964年だから、僕と同期です。
丹下健三で1964年というと、何と言っても東京オリンピック。
代々木の国立屋内総合競技場のデザインは今でもまったく古さを感じさせない
斬新なデザインで、吊ケーブルの屋根構造も天下逸品。
この香川の体育館は時系列からして東京のオリンピックプールと同時並行で
計画が進められていたのは間違いありません。何となく似た雰囲気を
醸し出しております。共通したコンセプトや技術、ディテールも探せば
出てくるはず。
中に入ってみると、多くの体育館はたいがいアリーナの中央の天井が一番
高くなっているものですが、ここは逆。外観の跳ね上がった部分、つまり
舟の舳先と船尾の部分が客席のスタンドになっていて、中央部に競技場。

センターコートというものが無くて、常時、並列にバレーボールやバスケット
ボールのコートが設置されるようです。天井高が中央に来れば来るほど
グッググイッと下がっているので、県立の体育館としてははっきり言って
ヒクイ!バレーボールでレシーブするとすぐに天井に当たっちゃうらしい
です。今は主要な大会などは新しい体育館で行われているそうですが、
プレーする人や施設の管理側からすると決して使いやすい“良い”体育施設
じゃ無さそうですね。バックスペースの倉庫なんかもアリーナレベルには無いし
(階段上部の吹抜部分に床を作って収納スペースにしている模様。)、
選手の動線も観客の動線も同じ階段と通路。そんな事は二の次で、この外観に
最低必要なものを入れこんだという感じかな。丹下健三だから赦された空間。
普通の設計者だったら総スカンを食ったに違いない。
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WORKS

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まぁ、変わった形ですこと!ノアの箱舟だか何だか判りませんけど、舟が
モチーフになっているのでしょうね。完成が1964年だから、僕と同期です。
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高くなっているものですが、ここは逆。外観の跳ね上がった部分、つまり
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ボールのコートが設置されるようです。天井高が中央に来れば来るほど
グッググイッと下がっているので、県立の体育館としてははっきり言って
ヒクイ!バレーボールでレシーブするとすぐに天井に当たっちゃうらしい
です。今は主要な大会などは新しい体育館で行われているそうですが、
プレーする人や施設の管理側からすると決して使いやすい“良い”体育施設
じゃ無さそうですね。バックスペースの倉庫なんかもアリーナレベルには無いし
(階段上部の吹抜部分に床を作って収納スペースにしている模様。)、
選手の動線も観客の動線も同じ階段と通路。そんな事は二の次で、この外観に
最低必要なものを入れこんだという感じかな。丹下健三だから赦された空間。
普通の設計者だったら総スカンを食ったに違いない。
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by knaw
| 2011-07-25 18:25
| ♪度々の旅














