奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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東京中央停車場

太平洋戦争の時、東京の空襲で焼け落ちた東京駅丸の内駅舎の3階部分と
ドーム屋根が、東京中央停車場として辰野金吾の設計により、大正3年に
竣工した当時の姿に復元する工事が続いていますが、外観はほぼ完成して
足場もとられて全容が姿を現していました。丸ビルの前から撮っても長すぎて
(300m超)写真に全景が写りません。

東京中央停車場_c0175075_17553772.jpg

東京中央停車場_c0175075_17561863.jpg

日本の近代化遺産として代表的な歴史的建造物であり、さすがに威風堂々と
した佇まい。威厳があるというか質実剛健。外壁の赤レンガと窓枠・化粧柱の
花崗岩の白のコントラストが印象的です。
内部も含めた完成がことしの10月の予定とのこと。
どうせなら名称も創建当時の「東京中央停車場」というレトロな名前に
変更したらいいのにね。
できあがったら、じっくり見学に行き、できればまだ泊まったことの無い、
駅舎の中にある「東京ステーションホテル」で宿泊したいと目論んでいるのです。

道を挟んだ反対側では、これまた近代モダニズム建築の傑作で、吉田鉄郎の
代表作のひとつ東京中央郵便局がファサード建築としてその一部を保存され、
高層ビルの低層部として活用された再開発ビルが姿を現しています。
建築本体の工事は完成したと先般ニュースにも取り上げられていましたね。

東京中央停車場_c0175075_1873092.jpg

このような保存の仕方には賛否両論がありますが、何もかも取り壊して
しまうことを思えば、こんな形でもその顔が残り後世に伝えられていくのは
決して無意味ではないと思います。
できれば同じ吉田鉄郎の設計した大阪の中央郵便局も、何らかの形で、その
価値を遺してもらいたいものです。

関連⇒「あぁ、焼き鳥にされた・・・」


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by knaw | 2012-07-15 18:17 | ♪度々の旅