閑谷の石塀
2016年 09月 07日
建築士会の研修見学で岡山方面へいってました。
2年ぶりに閑谷学校へも訪れる事になりましたが、相変わらずの
石塀の存在感の凄いこと。
この石塀は学校の校地を取り囲むようにあり、まさしく聖域を縁取る
結界になっているのですが、これ単体が彫刻家による作品が横たわっている
かの様です。
閑谷学校について初めて知ったのは25年ほど前、建築家・宮脇檀さんが
上梓された「度々の旅」というPHPから出版された宮脇さんの建築旅の
エッセイ本で。
それ以来、何度か訪れましたが、確か今回は5回目?
初めて行った時に比べると、随分観光地してきて、道路や駐車場も整備され、
閑かな谷あいの修道院のような風情はすこしばかり薄れてきたようにも
思うけれど、それでも圧倒的な重量感の石塀や備前瓦の豪壮な建物の
威容は昔のまま。
延長765メートルもあり、敷地の周囲を大蛇の様に横たわっている石塀は
高さ≒1.5m、厚さ≒1.8mほどで瀬山石と呼ばれる水成岩で精密に
積み上げられています。大きい石ばかりを組み合わせて積み上げているのでは
なくて、内部は同じ石の割栗石(ちいさく砕いた石)を充填させ、周囲を
大きい石で張り巡らせているそうです。屋根の瓦もそうですが、全体的に
朝鮮系の大陸のニオイが感じ取れるのです。
WORKS
日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
2年ぶりに閑谷学校へも訪れる事になりましたが、相変わらずの
石塀の存在感の凄いこと。
この石塀は学校の校地を取り囲むようにあり、まさしく聖域を縁取る
結界になっているのですが、これ単体が彫刻家による作品が横たわっている
かの様です。
閑谷学校について初めて知ったのは25年ほど前、建築家・宮脇檀さんが
上梓された「度々の旅」というPHPから出版された宮脇さんの建築旅の
エッセイ本で。
それ以来、何度か訪れましたが、確か今回は5回目?
初めて行った時に比べると、随分観光地してきて、道路や駐車場も整備され、
閑かな谷あいの修道院のような風情はすこしばかり薄れてきたようにも
思うけれど、それでも圧倒的な重量感の石塀や備前瓦の豪壮な建物の
威容は昔のまま。
延長765メートルもあり、敷地の周囲を大蛇の様に横たわっている石塀は
高さ≒1.5m、厚さ≒1.8mほどで瀬山石と呼ばれる水成岩で精密に
積み上げられています。大きい石ばかりを組み合わせて積み上げているのでは
なくて、内部は同じ石の割栗石(ちいさく砕いた石)を充填させ、周囲を
大きい石で張り巡らせているそうです。屋根の瓦もそうですが、全体的に
朝鮮系の大陸のニオイが感じ取れるのです。
WORKS
日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
by knaw
| 2016-09-07 20:57
| ♪度々の旅