奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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制振ダンパー装着

建築物の地震に対する対応は一般的には「耐震」という概念があって、
地震にどれだけ耐える事ができるかということ。この尺度によって、
いろんな事が語られたり、決められたりしています。もうすこし踏み込んで
みると「免震」という考えや「制震」という考えもあります。
文字通り、振動を免れる工夫や制御する工夫を取り入れることと
言って良いかも知れません。
例えばボクシングに例えたイメージで言うと「耐震」とは相手に強い
パンチをくらってもへっちゃらなタフガイのブルファイター。
「免震」や「制震」は相手のパンチをまともに受けないクレバーな
アウトボクシングをするテクニシャンということになるかもしれません。

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ある住宅では、建築主さんのご希望もあって、制震ダンパーを設置しました。
基本的にはこのダンパーによる揺れの制御に期待しなくても、構造計算上は
クリアしているのだけど、備えあれば憂いなしで、コストアップにはなるけれど、
さらに構造チェックをかけて、必要な個所に制震ダンパーを設置しています。
設置したダンパーが揺れを制御して、建て物へのダメージを軽減するの
ですね。
「免震」「制震」の技術は日々進化しているので、ひとことに制震ダンパーと
言っても、まぁ沢山の種類があります。コストもピン切り。
費用対効果を考えて、どの構法がベターなのかは判断に困ることも多いです。
今回採用したのは、上の写真のもの。30坪の小さな家に12カ所設置する
ことになりました。良く見るとどうですか?自動車の足回りにある、
ショックアブソーバーに形が似てませんか?要は同じ原理(オイル式ダンパー)
で揺れや衝撃を吸収してくれるのです。製造しているのも自動車の
ダンパーを作っているドイツのビルシュタイン製。(車好きならよく知っている
はず)壁の中に隠れてしまうのが、ちょっともったいない気がしました。


WORKS

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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
by knaw | 2016-09-20 15:44 | ♪建築現場から