奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw

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*1 日本の木造建築(軸組工法)は外周に1間(いっけん)ごとに柱を据えることが
構造的な基本です。つまり、架構と間取りを連動させて設計する上での基準グリッドに
あたるのです。
この1間間(いっけんま)に多種多様な建具を仕込む事で内部と外部、あるいは部屋毎を
仕切ってきた訳ですが、差し鴨居などの架構方法の発達などに伴い、概ね2間間(にけんま)
を飛ばすことは、計画の内容によっては構造的負担をかけずに対処できたわけ。さらに、
その2間間すべてを開放したりするとき、建具を取り外さずとも全開するために、柱の位置
を少し通り芯からずらす事により対処してきたのです。柱を抜いてしまうと構造的に無理が
あったり大きな横架材が必要となり、コストにも影響しますが、このような細工により、
内部空間の部屋と部屋の繋がり、あるいは部屋と収納との関係は飛躍的に可能性を広げる
ことになるわけです。無論、室内の建具を引戸にすることが前提となるわけですが、家の内
から外、内内の関係でも、建具が動けば視界が変化する空間は、風景をさまざまに切り取って
ゆくダイナミズムがあります。下の写真は以前、建築家・吉田桂二さんが東京で設計された
住宅を見学させて頂いた時の写真。上部の梁の過重を受けながら、敷居の分だけ柱を
ずらす事により、2室を仕切る襖がスノコ床の内縁側まで引き込んでしまえる一例です。
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“日用の住宅考WEBマガジン“Daddy’s at Home”
住宅の窓・開口部~日本の風土と建具デザインと居住環境Ⅰ
by knaw | 2010-04-30 08:21 | ♪お気に入りあれこれ

新緑で隠れる

枝葉が伸び放題で決して綺麗な庭ではないけれど、
野趣に富んだ自然な雑木林のような庭のほうが好みだ。

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写真のようにほとんど建物の姿が隠れていて、木々の間から
ちらちらと建物が見えるくらいがよい。そんな住宅が立ち並んだら
きっと町並みもきれいになること間違いなし!

〝Daddy's-athome”の 「緑の窓辺-おおらかに開き緩やかに繋ぐ」も併せて一読ください。
by knaw | 2010-04-30 00:47 | ♪お気に入りあれこれ

GWのしごと-その1

桑名の現場は基礎の配筋工事。瑕疵担保保険の配筋検査を受けた後、連休前に
ベースコンクリートを打って連休中を養生にあてる段取り。
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一方、大工さんの作業場では材木が加工されています。休みなしでご苦労様!
足元には原寸のモックアップ(実物とほぼ同様に似せて作られた模型のこと)が
ありました。みんないろいろ考えながら一生懸命しごとやってます。
この日はその若き棟梁の姿が見えなかったけど、聞くと野球に行ってるとか。
あれ!しごとちゃうやん。
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by knaw | 2010-04-29 15:18 | ♪建築現場から

求心力のある柱

大屋根を葺き降ろしたリビングの中に通し柱の丸太柱を据えている。
この家の中心。外から帰ってきて玄関から室内に入った時も、階段を
昇り降りする時も、南のテラコッタテラスからも北庭のデッキからも、
各個室から一歩共用スペースに出た時も・・・
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一間幅のズレで雁行したダイニングリビングの真ん中にあるこの丸太柱は
この家のどこからでも眺める事ができる。
実はこの家は住まい手が決まっていない。あるビルダーがモデルとして使用
した後に分譲する計画。どんな家族が住むのか判らない家を設計する
ことは少ないのだけれど、どなたが住んでも家族の絆を信じ、一緒に
居て安心できる場所には拠り所となるものや求心性のある何かを設えて
おきたかった。それは家具である場合もあるし、暖炉などでもいい。
この計画ではこの丸太大黒が主となって鎮座してくれたらと思ってます。
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by knaw | 2010-04-24 08:49 | ♪建築現場から
木製デッキやテラスはたいがい南に設けるもの!と思いがち。
でも、時と場合によっては北側にあってもよろしい。
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上の写真は北面に面したダイニングから繋がったデッキ。遠方は明るい太陽光に
照らされているけど、デッキ周辺は陰ですね。当たり前ですが北側だから自分の
家の日陰になっています。
中間期ならいざ知らず、寒い冬やピーカンの夏場にデッキに出て何かするような
事ってあまり有りませんが、このような北のデッキスペースは夏場に重宝します。
日中に日陰になっている時間がほとんどなのでご覧のように全開しておけば
南から北に風が流れて室内と一体的に心地よいデッキライフが愉しめる。
我が事務所では北に設けるデッキをよく“夏のデッキ”と名付けています。
でも緑が多いと虫もいっぱいやってくるので実は網戸は閉まっている事が
多いのですね。(我家もそう) これを解決するには♪見えないアミ~ドしか
無いのですかね。
by knaw | 2010-04-23 18:36 | ♪お気に入りあれこれ

婚礼箪笥の使い道

耐震改修の現場はほぼ完了。耐震補強という観点ではこの位置に構造壁が
あれば理想的という場所はもともと物入れスペースと箪笥置き場。直上(2階)
には構造壁があるのに、その下は収納を作るため壁を位置をずらし空洞になって
いた訳だ。収納を無くすわけにはいかなかったので、門型フレーム的な発想の
補強を施し他の部分の補強を合わせて構造評点1以上を確保!
件の収納スペースは奥行きが40㎝程度なので雑多な小物や書籍の収納場所に
なっていた。箪笥置き場には整理箪笥と茶箪笥。箪笥はもう捨ててもいい、
それに代わる壁面収納を作りつけてというリクエストだったけど聞けば
整理箪笥は奥様が嫁入りにもってきた物との事。それじゃ簡単に捨てる訳には
いきませんな。ということで抽斗だけ再利用することにした。
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真新しい周囲のシナ合板の中で濃い色の抽斗がいい味わいをだしてくれてる
と思います。書籍など見えていても良い収納物と隠してしまいたい雑多な物を
区分けして、オープン収納部と隠蔽部に分けテレビやパソコンスペースも
この収納スペースに組み込んでみました。
by knaw | 2010-04-15 20:01 | ♪建築現場から

ちっちゃな家の計画

間口2間・奥行き4間のちっちゃな家の案もほぼまとまる。
模型は1/100でつくるとあまりに小さいので1/50で。
それでも“ちっちゃい!”
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道路にかぶりつき(引きもクソも無い)なので、ルーバーでなんとか
緩やかに繋ぎたいと思うのですが・・・
開口部付近は下からの視線をカットする意味もあって、ちょっと
アクセント的に変えてみる。
スクリーンのパターンはまだまだ試行錯誤中。
by knaw | 2010-04-14 20:42 | ♪スタディ/エスキース

つがいのハト

一生懸命プレゼン図を描いていると、ことこと ことこと と何やら音がするので
窓の外を覗いてみるとハトが犬走り(決してドッグランではありません)の先の
植え込みで土を突いている。美味しいもんでも落ちているのかな。
畑の木に飛び立った後、もう一羽が陰から飛び立ってその隣へ。二羽居たんだ。
互いに突きあったり、羽繕い(って言うのかな?)したり枝の上でずっと
いちゃついているからパパラッチ気分でパチリとシャッターを切ってやった。
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3月頃からアトリエの窓から見る前の果樹畑はバードウォッチングに最適。
メジロ、オナガ、ヒヨドリ、ウグイス、ムクドリ、シジュウカラあたりは
たいがい来る。
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花も散って、新芽がだいぶんと出てきました。やっかいな雑草もあっという間に!
もはや一面Greeeeeeeeeen 草刈り近し。
by knaw | 2010-04-08 21:50 | ♪お気に入りあれこれ
計画中のクライアントと一緒に以前、設計させて頂いたお宅に訪問した。
いわゆるエスコート。図面やスケッチだけでは雰囲気がわかりにくいので
実際できた住宅を見て頂くとイメージが湧きやすい。
深い軒内、木製建具、塗り壁、無垢の木etc。いいところも悪いところも
みんな筒抜けです。今回の計画も共通しているのが「家形」が感じられる
室内空間であること。小屋組の架構の架け方や見せ方は違うのだけど、
ひとつ屋根の下という雰囲気が感じ取れて、実際にはいくつかの個室も
あるのだけれど出来るだけワンルームのおおらかで緩やかな繋がりのある
家にしたいと思ってます。家をつくることは家族の関係をつくることと同じ。
おおらかで緩やかなアットホームな家庭になればいいです。
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訪問させて頂いたお宅は築4年。設計当初のイメージそのままにとても綺麗に
センス良く暮らされているのでこちらは大感激です。ありがとうございます。
先月、2年点検に寄せて頂いたお宅も同じでした。これからもこんな家づくりが
できれば最高ですし、素晴らしい建築主に出会えたことを嬉しく思うのです。
ところで、今回見学して頂いたクライアントのご主人は見学させて頂いた
建築主のご主人と出身地が同じだったので、お歳も近い事だしもしやと
思っていたら、なんとなんと中学校の同級生だったという事が判明!
セケンハセマイ!
by knaw | 2010-04-04 18:56 | ♪お気に入りあれこれ

さくら満開!?

場所にもよるでしょうが奈良のソメイヨシノは今日あたりが満開のよう。
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by knaw | 2010-04-02 19:42 | ♪ニュース