奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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ロの字平面の二世帯住居

L字平面の親世帯と子世帯のすまいがカギカッコのように中庭を内包しながら
対峙する二世帯住居の提案プラン。

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親世帯は平屋、客間としての和室6帖は子世帯も利用する事を想定。
親スペースは寝室とダイニングリビング+畳コーナーという最小スペースに留める。
玄関も水廻りも共用することで床面積を押えています。
子世帯のダイニングリビングは中庭に面する。吹抜けと一体となったリビング階段
の上部からもハイサイドの光が差し込むと共にドラフト効果で空気が滞留しない
ようにしている。2階は個室スペース、お兄ちゃんの部屋は独立だが、双子の娘の
スペースはふたりで共有。夫婦寝室の手前に前室を兼ねたWICにするのは
我が事務所の定番のひとつ。こうすることでプライバシー性を高く保つ。


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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-11 21:20 | ♪スタディ/エスキース
新しい建築計画が始まると、先ずは建築敷地に出掛けてゆく。
実際にその場所に立って見て、周辺の環境がどうなっているのか、
お隣の家の様子はどんな感じか、敷地と道路の関係はどうか、などなど
敷地をよく見て、良く知っておくことは最低条件。

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では、実際にどんなことを見ているか、人(設計者)によって多少違いはあれど、
大体同じではないか?
前面道路の幅、接道長さ、敷地の高低差、周囲との高低差、隣家との距離、
隣家の窓や出入り口の位置、隣家の洗濯物はどこに干してあるか、電柱などの
位置、マンホールや水路の位置、地域のごみ集積所の場所、道路の交通量、
最寄りの駅やバス停の方向と距離感、学校やスーパーの方向、などなど。
そんな具体的なことから、風はどっちから吹いているか、日差しの入り方はどうか、
周りにはどんな景色がひろがっているかといったことから、北緯・東経、標高、
もちろん方位の確認。
あとは役所へ行って法的なチェックやインフラ整備の状況など・・・
どんな小さな仕事でも、半日では終わらない。一日仕事なのである。


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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-10 00:12 | ♪建築現場から

エレベーターの通る道

ある教会でバリアフリーの工事、進行中。
予算や工期など厳しい条件のもと現場サイドは奮闘頂いています。
エレベーターを設置する部分の床スラブが撤去され、
ピットが掘られ、ここをエレベーターが上下するんだという、
昇降路部分が顕わになってきました。

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いまは周囲の構造体がむき出しになった状態。これから、
撤去した部分の補強、耐震チェックによる補強などを行い、
エレベーターを取り付ける事になります。
実はエレベーターを設置する建てものの仕事は久しぶり。
今回はコンパクトタイプのエレベーターで取付方法も仕様も
従来の物とは随分違う。こんな狭小スペースで納まっちゃうのかと
言う感じです。


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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-09 00:48 | ♪建築現場から
以前、尾道方面へ行った時、宿泊しようと思った(結局は別にもっと
いい宿を見つけたら泊まらなかったのだけど)ホテルの敷地に
建っていた建てもの。この存在を知らなかったからなんの建てもの
なんだろうと思って見に行ったら、それはガラス張りのチャペル。
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ガラス張りのチャペルなんて、たいして珍しくも無いのかも知れないけど
その周りに2重のらせん階段(というかスロープというか)が絡み合って、
この絡み合うらせんが上部でリボンのようにひとつに結んで、自立する
構造になっているそうである。もちろんらせん階段の頂部は瀬戸内海を
見下ろす展望台になっている。ふたつのらせん(新郎と新婦)が寄り添うように
輪になって、ひとつに結びあうという構成がベタですが、それでもロマンティックで
美しい。思いがけずいい建築に出会った!
設計者はNAP建築設計事務所の中村拓志さん。隈研吾事務所出身の
若い建築家だ。


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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-08 00:10 | ♪度々の旅

閑谷の石塀

建築士会の研修見学で岡山方面へいってました。
2年ぶりに閑谷学校へも訪れる事になりましたが、相変わらずの
石塀の存在感の凄いこと。
この石塀は学校の校地を取り囲むようにあり、まさしく聖域を縁取る
結界になっているのですが、これ単体が彫刻家による作品が横たわっている
かの様です。

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閑谷学校について初めて知ったのは25年ほど前、建築家・宮脇檀さんが
上梓された「度々の旅」というPHPから出版された宮脇さんの建築旅の
エッセイ本で。
それ以来、何度か訪れましたが、確か今回は5回目?
初めて行った時に比べると、随分観光地してきて、道路や駐車場も整備され、
閑かな谷あいの修道院のような風情はすこしばかり薄れてきたようにも
思うけれど、それでも圧倒的な重量感の石塀や備前瓦の豪壮な建物の
威容は昔のまま。
延長765メートルもあり、敷地の周囲を大蛇の様に横たわっている石塀は
高さ≒1.5m、厚さ≒1.8mほどで瀬山石と呼ばれる水成岩で精密に
積み上げられています。大きい石ばかりを組み合わせて積み上げているのでは
なくて、内部は同じ石の割栗石(ちいさく砕いた石)を充填させ、周囲を
大きい石で張り巡らせているそうです。屋根の瓦もそうですが、全体的に
朝鮮系の大陸のニオイが感じ取れるのです。

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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-07 20:57 | ♪度々の旅

ニコイチの家

ひとつの敷地にはひとつの家しか建築できないというルールがあります。
ということで、2世帯住宅など1敷地にふたつ以上の世帯が居住するような
住宅の場合、建築基準法上はひとつの建て物と判断できるように棟が
一体になっていることが一般的。
プライバシーを確保しつつ、コミュニティーを指向する2戸1住居の計画。

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動脈と静脈
をご覧ください。


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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-02 01:33 | ♪スタディ/エスキース
8月も終わり9月に入り、稲穂も出てきました。
このあたりの水田ではあとひと月ほどすぎると
収穫です。

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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-01 02:40 | ♪百姓に目覚め至極満足に暮らす

透ける建築

岡山大学のキャンパス内にあるJunko Fukutake Terraceは
妹島和世さんと西沢立衛さんによる建築家ユニットSANAAの設計による
瀟洒なカフェ。
この世界的建築家の得意な細ーいスチールの柱に薄ーいスチールの
シーツを広げた波打つ屋根、重たい壁はほとんど無く、透けた空間。

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9月に建築士会の見学会でも、ここを訪ねるのですが、愛知県内で
計画中の公園施設の参考イメージのひとつで、いままで2回行った事が
ありますが、再度じっくり見学させてもろうと思っています。

真似をしようという訳じゃないのですが、要求されていることに
建築物を目立たすな!というのがあって、こうした透明感のある
空間を目指したいとおもっているところ・・・


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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-08-31 01:28 | ♪建築家から学ぶ

境界を明示せよ!

敷地が広いと、いろいろ融通がきいて良い事もあるけれど
なまじ広いと開発許可という、許認可を得なければならないことが
ちょくちょくある。
この現場も建てる建築物は小さいのだけれど、開発許可が必要に
なり、おまけに境界の明示も必要。
建築物が建つ敷地には2つの境界があって、ひとつは道の境界。
もうひとつは隣や裏の土地との境界。
人は境界があると、互いにそれを守ろうとします。
そこにいさかいが起らないとも限りません。ということで、
隣接地の所有者や道路の場合は道路の管理者(一般的には
市役所などお役所)に立会してもらって、ここまでがこちらの土地、
この位置からそちらが貴方様の土地ということでよろしいですね!と
双方合意の上で筆界(土地と土地の境界)を決めます。
境界を明示しておくことはお互いの所有地がどこまでということが
はっきりして末代まで安心。大事なことなんです。
でも小さい仕事だと、割が合わない事が多い・・・
あぁタイヘン

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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-08-29 21:20 | ♪建築現場から

郷愁さそう鉄橋

舞鶴から宮津に向かう鉄道に乗ると由良川を渡ることになる。
日本海にそそぐ河口付近に架かっているから結構な河川幅。

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むかしむかし社会人になりたての頃、仕事で宮津の地に長期間出向く事になり、
まだ右も左も判らぬまま、いつ戻れるのかも知れず、赴任地はどんな所かも
よく知らず(関電の発電所の現場だというしか知らずに)何とも言えぬ不安感を
もって、この鉄橋を越えた。
今となっては懐かしい思い出だが、その時は「なんで俺が、こんな辺鄙なところへ…」
と思ったものだ。もう30年も前の事。

大正末期にこの鉄道は整備され、この橋梁が完成したのは大正13年のこと。
コンクリート+石造の橋脚が25基整然と並び、すごい大きな桁(プレートガーター)が
一直線に架けられています。その全長は550m。
車が普及する以前は、由良川を挟む由良地区と神崎地区を結ぶ、徒歩で渡れる
重要な生活路でもあったそうです。
いまではJR線から北近畿タンゴ鉄道に変わり、その後この鉄道には乗車して
ないけれど、車ではよく近辺に行くことがあり、
いつみても、妙な懐かしさを感じるレトロな風景なのだ。

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日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-08-28 14:05 | ♪お気に入りあれこれ