奈良県の一級建築士事務所 (建築設計事務所) 中尾克治建築設計室のブログ 建築設計監理・家具デザイン・庭園デザイン


by knaw
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大名古屋威風堂々

仕事の打合せで愛知県庁へたびたび行く。行く先は別の庁舎なのですが、
名古屋駅から地下鉄に乗り換え最寄り駅を降りて地上へでると、名古屋城の傍に
鎮座する帝冠様式の愛知県庁本庁舎は威風堂々とお出迎えしてくれます。
茶色のレンガタイル壁面の中央頂部に名古屋城天守閣かと見間違えるような
ご立派な屋根が乗っかっています。いささか不釣り合いとの感じもありますが、
まぁ名古屋っぽいといえば名古屋っぽい。

大名古屋威風堂々_c0175075_0553134.jpg

大名古屋威風堂々_c0175075_0554540.jpg

道路を挟んですぐ左隣にはこんどは名古屋市庁舎。こちらも立派な様式建築。
中央の高い塔屋は時計台になっていてやや大陸的な屋根形に思える。
県庁のほうが古いのかと思いきや、昭和13年完成で、昭和8年完成の
市庁舎より5歳若い。
平成26年にそろって国の重要文化財(建造物)に指定されて、仲良く並ぶさまは
まるで老夫婦のよう。


WORKS

大名古屋威風堂々_c0175075_1827777.jpg


日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-15 01:11 | ♪お気に入りあれこれ

ロの字平面の二世帯住居

L字平面の親世帯と子世帯のすまいがカギカッコのように中庭を内包しながら
対峙する二世帯住居の提案プラン。

ロの字平面の二世帯住居_c0175075_2135142.jpg
ロの字平面の二世帯住居_c0175075_214854.jpg


親世帯は平屋、客間としての和室6帖は子世帯も利用する事を想定。
親スペースは寝室とダイニングリビング+畳コーナーという最小スペースに留める。
玄関も水廻りも共用することで床面積を押えています。
子世帯のダイニングリビングは中庭に面する。吹抜けと一体となったリビング階段
の上部からもハイサイドの光が差し込むと共にドラフト効果で空気が滞留しない
ようにしている。2階は個室スペース、お兄ちゃんの部屋は独立だが、双子の娘の
スペースはふたりで共有。夫婦寝室の手前に前室を兼ねたWICにするのは
我が事務所の定番のひとつ。こうすることでプライバシー性を高く保つ。


WORKS

ロの字平面の二世帯住居_c0175075_1827777.jpg


日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-11 21:20 | ♪スタディ/エスキース
新しい建築計画が始まると、先ずは建築敷地に出掛けてゆく。
実際にその場所に立って見て、周辺の環境がどうなっているのか、
お隣の家の様子はどんな感じか、敷地と道路の関係はどうか、などなど
敷地をよく見て、良く知っておくことは最低条件。

敷地調査を他人まかせにしない_c0175075_22183642.jpg


では、実際にどんなことを見ているか、人(設計者)によって多少違いはあれど、
大体同じではないか?
前面道路の幅、接道長さ、敷地の高低差、周囲との高低差、隣家との距離、
隣家の窓や出入り口の位置、隣家の洗濯物はどこに干してあるか、電柱などの
位置、マンホールや水路の位置、地域のごみ集積所の場所、道路の交通量、
最寄りの駅やバス停の方向と距離感、学校やスーパーの方向、などなど。
そんな具体的なことから、風はどっちから吹いているか、日差しの入り方はどうか、
周りにはどんな景色がひろがっているかといったことから、北緯・東経、標高、
もちろん方位の確認。
あとは役所へ行って法的なチェックやインフラ整備の状況など・・・
どんな小さな仕事でも、半日では終わらない。一日仕事なのである。


WORKS

敷地調査を他人まかせにしない_c0175075_1827777.jpg


日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-10 00:12 | ♪建築現場から

エレベーターの通る道

ある教会でバリアフリーの工事、進行中。
予算や工期など厳しい条件のもと現場サイドは奮闘頂いています。
エレベーターを設置する部分の床スラブが撤去され、
ピットが掘られ、ここをエレベーターが上下するんだという、
昇降路部分が顕わになってきました。

エレベーターの通る道_c0175075_0345258.jpg
エレベーターの通る道_c0175075_035767.jpg

いまは周囲の構造体がむき出しになった状態。これから、
撤去した部分の補強、耐震チェックによる補強などを行い、
エレベーターを取り付ける事になります。
実はエレベーターを設置する建てものの仕事は久しぶり。
今回はコンパクトタイプのエレベーターで取付方法も仕様も
従来の物とは随分違う。こんな狭小スペースで納まっちゃうのかと
言う感じです。


WORKS

エレベーターの通る道_c0175075_1827777.jpg


日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-09 00:48 | ♪建築現場から
以前、尾道方面へ行った時、宿泊しようと思った(結局は別にもっと
いい宿を見つけたら泊まらなかったのだけど)ホテルの敷地に
建っていた建てもの。この存在を知らなかったからなんの建てもの
なんだろうと思って見に行ったら、それはガラス張りのチャペル。
2重らせんがリボンのように結んで_c0175075_2154636.jpg


ガラス張りのチャペルなんて、たいして珍しくも無いのかも知れないけど
その周りに2重のらせん階段(というかスロープというか)が絡み合って、
この絡み合うらせんが上部でリボンのようにひとつに結んで、自立する
構造になっているそうである。もちろんらせん階段の頂部は瀬戸内海を
見下ろす展望台になっている。ふたつのらせん(新郎と新婦)が寄り添うように
輪になって、ひとつに結びあうという構成がベタですが、それでもロマンティックで
美しい。思いがけずいい建築に出会った!
設計者はNAP建築設計事務所の中村拓志さん。隈研吾事務所出身の
若い建築家だ。


WORKS

2重らせんがリボンのように結んで_c0175075_1827777.jpg


日用の住宅考WEBマガジン“Daddy's athome”
# by knaw | 2016-09-08 00:10 | ♪度々の旅